私は2011年に株式会社カスタマトリックスに入社し、マーケティングセールス部に配属されて営業からのキャリアをスタートしました。
2020年以降ゼネラルマネージャーの職についており、会社全体を俯瞰的に見て目標達成に導く事が使命です。
年間の売上目標、採用目標を定めてマーケティングセールス部の管理を行い、クリエイティブデザイン部へ広報活動の方針打ち出しを行っています。
お客様先で稼働するデベロップメントサービス部、webクリエイション部のヒアリングなども行い、全社員が気持ちよく前向きに仕事ができるよう施策を練っております。

新卒で入社したのは東証一部上場企業で、そこでは法人向けにOA機器販売の営業をしていました。
飛び込みスタイルで新規顧客の獲得がメインでしたが、長期的にお客様と信頼関係を築きあげる営業になりたいと考えて転職を決意しました。
転職をした2011年はリーマンショック、東日本大震災を受けて日本経済全体が活気のない時期でした。
IT業界、当社も例に漏れず停滞を迎えており、私が入社した時には30人いた社員がわずか数人にまで減ったタイミングでした。
実は、この状況に私はワクワクしていました。
0からお取引先を作ることは経験がありましたし、むしろIT業界のことを全く知らないことは杞憂も恥もなくなんでも聞ける状態だと考えていました。
前職は社員が1000人以上いたので自身を歯車の一部であると感じていましたが、転職後は自分の成績がそのまま会社の成長に繋がる実感がありました。
若い時期にカスタマトリックスの看板を背負って仕事ができた経験は自分の財産です。
入社して13年経ち、売上目標の達成はもとより、100人以上の社員を抱える企業に成長させることができました。

一人前に仕事ができるようになり、会社の業績が伸びてからは社員の採用に注力しました。
最初は全く応募がなく、いざ面接となっても内定を受けてくれる方がでないという苦しい状況でした。
優秀なエンジニアの取り合いが激しい業界の中で『カスタマトリックス』はどんな会社であるのか、ブランディングができていなかったからです。
カスタマトリックスの良いところ、魅力を考える中で『風通しの良さ』『若い女性も活躍できる』という点に焦点を絞りました。
そして、ITのイメージとは異なる親しみの良さを全面に出して、スキルが全くなくてもやる気のある方を育てる方針になりました。
IT業界に魅力を感じているものの、一歩踏み出せていない方は当初の想像以上にいたため、徐々に社員数も増えていきました。
2010年代は若くて元気な会社として成長してきましたが、社員数が増えるにつれて会社も社員も成熟期を迎えました。

私自身、2016年に産休を取得いたしました。
それまで全力で仕事と向き合っていましたし、自分が会社を支えているという自負もありましたので妊娠出産は大きなターニングポイントでした。
自分の身体、時間が自分の思い通りにならない事に不安はありましたが私が不在の間は部下が会社を守り成長させ続けてくれましたので安心して休むことができました。
当社は女性社員が8割のため、結婚出産に対する関心は高いと考えています。
自身の経験を活かしてライフステージが変化しても長く続けられる、長く続けたいと思ってもらえる会社作りをしております。

私の将来は会社の将来と重ねて常に考えています。社員が安心して働ける会社を運営できるように日々努力を続けています。
当社はcredoとして10個の目標を掲げているのですが、10個目の『100年続く会社』を本気で目指しています。
100年後の未来、私がいなくなったとしても後輩、部下もしくは子供達が胸を張って紹介できる会社を作る事が目標です。
社員一人一人のバックグラウンドは異なるため意見が割れることもありますが、 その時には『100年続く会社』にするためには何が最善かを思い出し、最大公約数的な戦略を考えられればと思っています。

プライベートでは2児の母でもありますが、子供達にも理解してもらいながら全力で会社を良い未来に導きたいと考えています。
同じように子育てしながら頑張る社員にはキャリアを諦めなかったことを将来、努力が報われたと感じていただきたいですし、
彼女達のお子さんにはそんなお母さんの姿を誇りに思って自慢して欲しいと思っています。
『カスタマトリックスで良かった』と思っていただければ更に嬉しいです。